就活を終えかけた理系大学院生の就活体験記

国公立大学大学院に通う大学院生による就活体験記です。温かい目で見て頂けると幸いです。

【就活】就活,何から始める?(一大学院生の経験をもとに)#002

大学院1年生,私は大学院生になると同時に就活生に向けて一歩を踏み出しました。
大学1年生の入学式以来の緊張感でした。研究室に行くと,担当教員が開口一番,

 

 今日から大学院生だから,学部生とは違う目で見るからな!

とのお言葉。

 

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当時の私はこの言葉は単なる景気付けで,学部時代の延長戦,モラトリアムだろうという考えで臨んでいました。しかし,それは甘かった...。

 

まず,大学院生の本分は一にも二にも研究です。
学部生の時にも研究しているよ~って?そんなのとはわけが違います。

 

学部生の時はまだ分からないなりに努力することが大事なのです。いわば,下積み期間。ですが,院生はそんな下積み期間を経て入学しているのです。当然,結果を求められます。進捗が芳しくないと怒られる。こんな中で就活も同時並行するなんて,無理ゲーだと嘆いていました。

 

しかし,先輩たちは強い。それらを華麗にこなし,大手企業へと入っていく。
そんな姿を見て僕も学びました,院生の就活はこうやるべきなんだと。それを記載します。

自分の専攻から見て,業界を広く見る

めっちゃ大事。僕はここからスタートしました。自分の専攻している分野はもちろんのこと,それ以外の業界も広く見るべきだと思います。

自分の分野で戦う場合,専門外の人には知識やスキルでマウントを取れますが,逆にそのスキルの高さが他の人よりも抜きんでていないといけません。

しかし他業界を自分の専門分野の視点で見てみると,それはその分野で学んだからこそ分かる一つの考察が出来上がるわけです。他の人にはマネできませんね。

インターンに行く。できれば長期。

これは就活ルールの撤廃とも関係しています。インターンシップはもともと就業体験を通じて、仕事や企業、業界、社会への理解を深めることができる制度であり,本選考とは無縁の存在でした。

しかし,いまやインターンシップも重要な選考の舞台。青田買いが往々にして起こっているのが現状です。大学院生が研究で忙しいのは非常に理解できますが,そうも言ってられなくなるのでしょう。むしろ,大学院生はインターンシップにいきにくくなる存在なんだという観念が広まるかもしれませんね。

ちなみに長期を勧めるのは,短期が所詮会社説明会の役割しか果たしていないからです。短期でも堂々と選考を謳っていれば,話は別ですが。

自身の研究のルーツ,売りを話せるように

 エントリーシートの多くに学生時代頑張ったこと(通称”ガクチカ”)を記入する欄があるでしょう。もしかしたら,自身の研究内容を記述する欄が別枠で用意されているかもしれません。

大学院生はそこに自分の研究を書くことになるでしょう。
しかも,学部生よりも濃密な内容で。

書きたいことを全て書いていたら,すぐに埋まってしまいます。そこで私は研究内容をそこそこに,研究を始めたきっかけ(ルーツ)とその強み(売り)を書けるようにしていました。

おおよその人はその研究分野に長けていない人が読みます。内容なんか語ってもそこまで凄さは分かりません。それよりも,どうしてこの研究を始めたのか,着眼点はどこなのか,そして,この研究の売りはどこなのか。それらの方が気になります。

世の中には様々な研究者がいますが,彼らは生まれた時から研究者ではないのです。ちょっとした不思議,疑問,好奇心から研究者になっていることが大抵です。それらを書き,面接官の前で説明できるようになる方が難しい研究内容をつらつらと書くよりもよっぽど魅力的でしょう。

 

もっとやるべきことはたくさんありますが,それは次回に書くとしましょう。
面接の時間が近づいて来たので,この辺で失礼いたします。